Entries from 2019-01-01 to 1 year

日々が曖昧

テストが始まる前のほんの一瞬がずっと続けばいい。 そんなことを、思ったことはない? トヨタの4WD、V6が停まって、小さな女の子が助手席から飛び降りた。 ある日の昼過ぎ駅前で、名前なんか知らないアイドルが、白いついたてに三方と大勢のファンに一方を…

後日談

その後にも、わたしは彼のゆめを見た。夢、夢、夢。 あれはほんとうに夢だったのか、そうじゃなかったのか分からない。刃を握って自ら突いたはずの胸は、目覚めた時綺麗だった。 それでも、きれいな胸の奥のほうに冷たいものがわだかまっている。 沢山のゆめ…

川上洋平の墓を見た話

以下の文章は実際の体験談に基づいておりません。 また、登場する人物、地名等の名称は実在のものとは関係ありません。 これは私が見た、ある夢の話です。 目の前に、その時代ありふれた墓があった。広い墓地の中でわたしはひとりで、否、土の下には静かな魂…

月の責任

半分残されて白けた月が光ってる 月には全て見られている気がした だれも知らないわたしが、なにも知らない月に暴かれる 月はなおも思う あなたの寂しさはどうしようもないらしいね 夜が更けるにつれて、わたしは行くあてをなくしたんだ それなのに、夜明け…