Entries from 2022-06-01 to 1 month

平明に打ち震え

私は、遠い夏を待っていた。後に引けなくなってきた人生の一掃を図る、ちょうどよい機会を待っていた。 おごりあったソフトクリーム。食い意地をはって、私達は、溶ける前に平らげた。指先は、彼女の頬の温度を感じなかった。夏の暑さに馴染めぬ彼女の体を、…