Vertu sæl, Engiferöl.

あなたと生きていくのがつらい

指先が荒れている、今朝花を持った。

薄情な私はずっとあなたの愛を求めている。

与えることをせずに、だってどう与えるものなのか。

適温の部屋で冷えた机に頬を張りつける。

音が聞こえる、三年掃除していないクーラーの、暖かい風の。

思い出している、あなたに期待したこと、それを諦めたこと。

一か月自分のためにお茶を淹れた。

目が乾く

無生産の頭

 

愛を与える方法を知らない

もう大人になってしまっただろうか、だけど集中してこんなことを。

本当の居場所を求めている、帰り着く場所。

自分を踏み潰してきた、ずっと焦りを抱えて。

何も聞きたくない

何も知りたくない

あなたの愛だけあればいい、それでいい。

不死のふたりになって、みんなが爆ぜて死ぬ時を見ていよう。

嘘だよ

何になればいいんだろう

 

帰り着く場所

探している

私の心が帰ろうとする場所

どこ?

にもない

なんでなんでなんで

飲んで飲んで飲んで

開けたドア、嘗めやがって、すり寄りやがって、空き瓶、ゴム。

ぜんぶぜんぶぜんぶ

壊してやる

捨てた灰がら

拾った亡がら

消した後悔、連絡先

ふたりで溶かした時計の針

狂って

バスで去ったお前

終わって

(もうおうちなくなっちゃった)

 

さようなら、ジンジャーエールの女

ひとりにしてくれと叫んでいた。

さようならさようならさようなら

私だけの感情をだれにも渡したくないのに、こんなにも分けて見せたい私の一部。

見ないで見ないで見て忘れて

ずっと会いたくないわけじゃない、会いたいけれどさよならするのが寂しい。

会わないほうが楽だ、心なんてなくていい愛せなくても。

疲れるから疲れているから

さようならさようならさようなら

誰も死ねない世界がいい、ずっとみんなで生きていよう。

愛であるはずである

なにもおかしくないのである

愛しているよ愛しているよ心から

さようならさようならさようなら

寂しい寂しい寂しい思いみんな寒い

ずっと死にたがった女は今日はじめてひとりになりました。

さようならさようならさようなら

彼女はもう大丈夫なはずです。

おだやかに生活をする

ああ