月の責任

半分残されて白けた月が光ってる

月には全て見られている気がした

 

だれも知らないわたしが、なにも知らない月に暴かれる

月はなおも思う

あなたの寂しさはどうしようもないらしいね

 

夜が更けるにつれて、わたしは行くあてをなくしたんだ

それなのに、夜明けを目の前にして

月がどこかへ行くのが怖かった

 

大きな鴉が、飛んでた

よくわかんないけど、変な色

空も太陽も、ぜんぶ、変な色だ

 

わたしには、月しかなかった